過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/13(火) 00:01:20.11 ID:1EBwmrhH0
ヘンリー(だが、君の期待に添うわけにはいかないな。 私にも譲れぬものはあるのだから)
一族が幾星霜の時を経て培ってきた歴史。
それを自分の代で途絶えさせるなど、どうしてそんなことができようか。
普通に考えれば、研究を廃棄したほうが自身や家族の身の安全が保障され、
更には相応の地位を得られるのだから、そうした方がいいはずである。
それを理解していても一族の誇りを選んでしまうのは、
やはり自分も生粋の魔術師だったということなのだろう。
ヘンリー(ともかくこうなってしまった以上、早急に対策を練る必要があるな)
ヘンリー(近いうちに奴らが来るのは確定している。 もしかしたら今日にもこの屋敷の周りに間諜が放たれるかもしれないな)
ヘンリー(果たして間に合うか……?)
ヘンリーは部屋に据えられた黒電話を手に取ると、黙々とダイヤルを回す。
そして受話器を耳に当てて3コールほど待つと、自分が今求めている人間が電話口に出た。
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