過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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809: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/02/23(月) 01:26:04.87 ID:WTORoz2a0

ヘンリーはそう口にしながら、地下に繋がる階段を見る。


この書斎の下の地下室には、二体の子供の人形が置かれている。
無論、ただの人形では無い。生肉を用いて制作された『レミリアとフランに似た人形』である。
実際に触れば僅かな違和感から造り物だとわかるだろうが、遠目に見る限りではそうそう見破ることはできないほどの出来栄えだ。


スカーレット家が研究している魔術は『人間の肉体を吸血鬼に変質させる』という特性であるため、
土台となる人間の身体についての情報は先人たちの手で事細かに調べ上げられ、本に纏められている。
現代の医学には及ばずとも、魔術師として見ればかなりの知識を保有していると言えるだろう。


だからこそ、ヘンリーは即興ながらも娘二人の精緻な偽物を生み出すことができたのである。



ルーシー「でも、私の分の偽物までは間に合わなかったんでしょ? 家にあった材料じゃ、あの子達の分を造るので限界だった」

ルーシー「今更材料の調達なんてできるはずもないし、造れない以上、私が残らなきゃならないのは必然なのよ」

ルーシー「それに、私が残った方が向こうを騙せる確率も格段に上がるしね」

ルーシー「後……使うつもりなんでしょ? 『竜の子の刻印』」

ヘンリー「……あぁ」




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