過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/02/23(月) 01:40:02.47 ID:WTORoz2a0
二人の間で交わされた言葉は、3日前と同じもの。
つまり、ヘンリーは自身の意志を曲げることはなく、ロータスは親友を説諭することが出来なかったと言うこと。
今ここに以て、スカーレット家はイギリス清教の『異端者』となったのだ。
ロータス「そうか……残念だよ。 ……やってくれ」
異端抹消「はっ!」
諦観を覗かせる声色の合図と共に、周囲で待機していた『異端抹消』の者達が動き出す。
杖、カード、ナイフ……それぞれが手に持った自身の凶器を掲げ、異端者である二人に向ける。
後呪文を唱えさえすれば、無慈悲な断罪の刃が彼らに襲いかかるだろう。
ところが、それらを前にしても依然としてヘンリーの表情が恐怖に歪むことはない。
むしろ、彼は余裕の笑みさえ浮かべている。それは妻も同じだ。
彼らに訪れる結末は破滅しかあり得ないというのに、その眼は濁ることなく力強い光を灯している。
ヘンリー「……ルーシー、いいか?」
ルーシー「えぇ、いつでも」
夫の問いかけにルーシーは穏やかに応じ、その側に寄り添う。
ヘンリーはその妻を自身の体に引き寄せて抱きしめると、ロータスの方を一瞬だけ一瞥し、そして――――
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