過去ログ - 【咲安価】 京太郎「これが俺の、最後の……変身ッ!」  最終話【ライダー】
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28: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/12/30(月) 01:56:26.42 ID:WKY7KPnwo

 確かに、あのとき鴻上光生には「いざとなれば自分が砕く」とは言った。

 でもそれは――ある意味で、逃げているんじゃないだろうか。
 確かに、いざとなったらやらねばならないことがある。それは判っている。
 それが自分の責任だってことは……ちゃんと。

 でも、そうやって「いざ」を求めることで、自分は目を瞑って止まってやしないのか。
 無意識の内に、諦めてはしなかったのか。
 都合がよく覚悟って言葉を手に入れて――最終手段を持ってきて。
 本当の意味で、限界の限界まで……無理だと思ったその先まで、手を伸ばすことを諦めてやしなかったか。


京太郎「……必要だってのはやっぱり、今でも思うけど」

京太郎「そうだな」

京太郎「手放すってそんな方法を聞いといても……それは別に悪くないよな」


 いつまでも、この力を使い続ける訳にはいかなかった。

 いつも通り、おんなじ方法じゃいつかは追い込まれて――。
 戸惑って、ただ自分を犠牲にするような方法を選べなくなってしまうのは怖くて、嫌だった。
 誰かを悲しませたくはない。誰かを失いたくない。

 だから、この力を使うときもあったけど――。

 それが「いざ」ではなく、「いつも」になってしまうとしたら、問題なのかもしれない。


京太郎「……そうだな」


 プトティラコンボの変身を解く。
 体の中に納まるメダルを見て、複雑な気分を抱いた。


京太郎「聞かせてくれるか、憧」

京太郎「その……俺の身体から、こいつを取り除く方法って奴を」

憧「勿論よ」

憧「じゃあ、その前にみんなと合流しましょ」


 変身を解除しようと、憧がバースドライバーに手をやった。




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