過去ログ - 【咲安価】 京太郎「これが俺の、最後の……変身ッ!」  最終話【ライダー】
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49: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/12/30(月) 04:22:40.35 ID:WKY7KPnwo

 そうして、ゼロノスは恐竜のグリードに躍りかかった。
 繰り出される剣閃が、一歩たりとも対木もこの歩みを許さない。
 まさしく不退転の覚悟で女性――京太郎の記憶からは消えてしまったが――未来の大星淡は、対木もこと切り結ぶ。


京太郎「デネブ……まだ、あの人が……!」

デネブ「須賀、駄目だ! 無駄にしちゃいけない!」

京太郎「だけど……あの人一人じゃ……!」

デネブ「大丈夫だ! さあ、早く!」


 有無を言わさず、ゼロライナーへと押し込まれた。
 抵抗しようにも叶わない。それほどまでに、京太郎の身体は限界を迎えているのだ。
 立ち上がろうとする意志とは裏腹に、ほとんど体が伴わない。


京太郎「だけど……!」

デネブ「淡は生きてる! 皆も、逃げなくちゃだめだ!」

デネブ「須賀が残っても、どうしようもないんだ! さあ!」

京太郎「――ッ」


 やりきれない、不甲斐ない気持ちを噛み締める。

 何のためのこの力なのか。
 だけれども、デネブの言う通りだ。
 皆が取り返してくれたそれを――犠牲にはできない。自分が一人ここに残っても、できることがない。


京太郎(頼む……!)

京太郎(頼むから……あんたも、無事でいてくれ……!)


 そうして列車は動き出した。
 それを横目で眺めながら――。


淡「今度はあなたを護れて……本当に、よかった」


 未来の大星淡は、静かに笑った。



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