過去ログ - サクラ「お弁当って自分で作ってるの?」
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26:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/12/30(月) 16:42:48.91 ID:mYjjhKlJ0
サクラ「ナルト、本当にごめんなさい。まさかこんなことになるなんて、ここまで傷付けてるなんて知らなかった」

ナルト「へ?……ああ、分かった。弁当箱ゴミ箱にぶっこんだことか」

サクラ「え……!知ってたの?」

ナルト「あれだけ大きな声で喚けば、たまたま通りかかった誰かに聞かれてもおかしかねぇだろ。その誰かが俺だったってだけだってばよ」

サクラ「ごめん……」

ナルト「まぁ、そりゃ傷付いたけどさぁ。いらないならいらないって口で言ってくれればいいのに。……でも、謝ってくれたから良いってばよ」

サクラ「……それも悪いと思ってる。でも、今日謝りたかったのは違うの」

ナルト「なんだよ……」

サクラ「私がアンタに渡してたお弁当は、いつも腐ってた」

ナルト「!!!」

サクラ「あの頃は隠れて捨てるなんて器用なこと出来なくて……でも腐ってるって知ってたからどうしても食べたくなかった。……だからアンタに食べさせたの」

ナルト「あはは……何言ってんだよサクラちゃん……意味分かんねぇって……」

サクラ「あの頃私はナポリタンが好きだった。だからお母さんはいつもお弁当にナポリタンを入れてくれた。……ううん、ナポリタンしか入れてくれなかった。それもわざと腐らせたやつを」

ナルト「やめろ……やめろってばよ!」

サクラ「アンタも……さすがにおかしいと思って私に聞いてきたわよね。これは普通のナポリタンなのかって。私はたまたま発酵って言葉を覚えたばかりだったから、アンタに言った。『これは発酵してるのよ。納豆やチーズと同じ』って。そして得意気に付け加えたわ。『作るのに手間がかかるから、作るのが楽しいのよ』」

ナルト「やめてくれ……!」

サクラ「……私は、第七班の仲間としてアンタと関わるようになってから、自分のしたことが恐ろしくて堪らなくなったわ。いのに相談したりもしたけど……謝る勇気さえもわかなかった。その結果、私は記憶を封印することで自分のしたことから逃げた」

ナルト「やめろ……」

サクラ「アンタの傷を抉ることになるのは分かってる……。だけど……ナルト、あの弁当は腐ってたのよ……アンタが溜め込んでるゴミ袋の中身も、ただの腐ったゴミなのよ!」

ナルト「やめろっつってんだろぉ!!!」

バキッ


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