過去ログ - 【オリジナル】Re.乙女合体ガチユリダー
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25:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/01/15(水) 09:25:04.61 ID:v3oHo07AO
[琴主・路地裏]

琴主「なっ……何を言ってるの!?」

 突然の頼みに、私は狼狽えながら聞き返した。
 黒い女性――綾乃は真剣な声で言った。

綾乃『まつりちゃんだけだと、あの怪物には勝てないわ。それにあの機体は、あなた達特別な義体を持つ子達と繋がることで真の力を発揮する……あの子の本来の相棒とも連絡が付かないし、貴女しかいないのよ』

琴主(やっぱり、あそこで戦ってるのは正純なんだ……)

琴主「……一つ聞かせて、何で……正純があんな戦いをしなきゃならないの?」

綾乃『全生命の殲滅……それが怪物と……ひいては五年前に猛威を振るったあのウィルスの目的だからよ』

琴主「…!?」

綾乃『私たちは……その仲間だったまつりちゃんのお父さんもまた、ずっと前からあの災害の事も、怪獣が現れることも知っていた、そしてできる限り対策を組み立ててきた。
でもそうして義体が完成し、まつりちゃんが義体化したその時にはもう、まつりちゃんのお父さんは亡くなってしまったの……ジオイドに侵されて』

琴主「そんな……!!」

 綾乃がそう言うと、青い戦闘機が触手の束に絡まれた。

琴主「まつり!!」

 血の気が引く……しかしすぐに戦闘機は青い光を纏って触手を振り払い脱出した。

綾乃『まつりちゃんはそれでも嘆かなかった、嘆く暇もなかった。命を懸けて義体を完成させた彼を誇りに思って、まつりちゃんはずっとこの戦いに備えてきたの、怪獣に彼が守った命さえ奪われたりしたくないから』

琴主「……」

 脱出し、逃げ惑う青い戦闘機……しかしぶれながら迫る触手から逃げ切ることはできず、一本また一本と巻き付いていく。

綾乃『だからお願い、貴女の力を……まつりちゃんに貸してあげて!!』

 ……。

琴主「……私は、まだあなた達を信じることはできないよ」

綾乃『……そうね』

琴主「でも、まつりの言った事は信じたい」

綾乃『……!!!』

琴主「もう後悔するのは沢山だ!! 教えて、私はどうやってあそこにいけばいいの!?」




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