過去ログ - 【オリジナル】Re.乙女合体ガチユリダー
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32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/01/16(木) 09:37:07.21 ID:Jx0XBOOAO
 触手の補足から逃れながら、私と琴主さんのリリーブレードは踊るように空を飛ぶ。

琴主『だいたい、逃げてって言われたって逃げないよ!!』

正純「だから……何でっ」

 通信の向こうから深呼吸が聞こえる、意を決したように琴主さんは言った。

琴主『私の、妹にそっくりなんだ……背が低いとこも、どじな癖にどんどん先にいっちゃうとこもっ……』

正純「琴主…さん?」

琴主『正純の言うとおりだよ……私の失った、大切なものだよ』

正純「……っ!!」

《ドクン……》

琴主『だからこそ、正純だけを戦わせるなんて事出来ない!! 正純だけを危険にさらして、また私だけ生き残って……後悔なんかしたくない!!』

《ドクン……ドクン……》

琴主『だから今は、私にあなたのお姉さんでいさせてよ!!』
《ドクン……ドクン……》

 ……そのとき私は、自分自身に何かが足りていなかったことにようやく気づくことができた。
 私は寂しかった、怖かった、それでも皆を守りたかった。
 でも違うんだ、私は守ってもらうことも……知るべきだったんだ。
 守り、守られる、まるで恋人のように……

《ドクン!!!!》

[AMD Ver0.32 Full drive complete]

[合体準備完了]

 ひときわ強い胸の高鳴りとともに、私たちの目の前に合体用の準備が整ったことを知らせるコンソールが開いた。

正純「……!!」

琴主『わわっ!?今度は…なにこれ!!


 慌てる琴主さんに、私は叫んだ。

正純「お姉様!!」

琴主『ふぇ!? いやその、そう呼べっていう意味じゃ……』

 琴主さんがそんな事をいってる間にも、合体コンソールの表示する虹色の詩実体はどんどん強い光を放っていっている。

正純(この気持ちの高ぶりに、反応してる!? そうか、『あなた』が求めていたものって……!!)

正純「合体します!! そのコンソールのボタンを思い切り押して下さい!!」

琴主『が、合体!? こう?』

 琴主さんと私が、同時にボタンを押したその時……一際強い光がコンソールからあふれ出して私たちを包みこんだ。


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