42:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/13(月) 20:39:01.96 ID:9SdQvrSE0
中で待たされていた僕は、様々な事を思考していたため、急に開かれたドアへの反応ができなかった。
一応、礼儀正しく行こうと思い、深く沈み込み尻と一体化した椅子から腰を上げると、深々と礼をし、差し出された手を握った。
タバコも、今日は一本も吸っていない。
男「こんにちは。
もう、固い挨拶はいいんだ。
さ、座ってくれ。
早く本題に入ろう。」
肩書なども準備してきたのにな、と少し残念に思うが、僕はその男をじっくり観察して見た。
老練を思わせる彫りの深い顔をしているが、目尻だけは垂れておらず力強さを感じさせる中年男性であった。
男「簡単に挨拶だけ。
私はこの財団の実質トップに立たせていただいているのだけど。
少し本人確認をさせてもらっていいかな。」
ステイル「電話の応対をしましたローラスチュアートは、今回私を出向かせると伝えたと言っておりましたが。」
男「念には念を。だよ。少年。
君の声紋データをいただいているのだが、一致で間違いないようだね。」
ステイル「ええ。」
初対面の人間に久しぶりに少年と呼ばれたな。
違う違う。
この部屋に来るまでの厳重さとか、ここの設備とかをみていると、これでも本人確認とやらがなおざりに見えるから不思議だ。
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