過去ログ - ゆみ「まんまんワイフの毛根蒻畑」 マンゲファイアー
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[saga]
2013/12/31(火) 23:11:36.49 ID:wK2CJPs1o
ゆみ「モモ……」
コーヒーメーカーの中。
薄桃色の手紙が封入されていた。
すっかり焼け焦げて入るが、かろうじて読み解ける。
桃子『先輩、お誕生日おめでとうございます』
桃子『先輩と、一緒にコーヒー飲みたいっす! 夜明けでも、それ以外でも!』
桃子『だから……』
桃子『私は絶対、意地でも先輩を探し出してしつこくアピールしてやるっすから』
桃子『よかったら……また私を見つけ出してほしいっす』
桃子『そして……また、あったかい手で私の手を握り返して下さい』
きっと、何度も書き直したのだろう。
何と言葉を伝えようか、悩みに悩んだのだろう。
マン毛を練り込んだ蝋燭を全て使いきって以降、桃子は目撃されていない。
きっと、最初から、誕生日を最後に会えなくなる覚悟はしていたのだ。
きっと、その最後の日に、納得行く形で、次に繋がる形でお別れをしようと考えていたのだ。
なのに、そんな願いすら叶えてやることが出来なかった。
ゆみの命を守るため、最後の時間を使い果たし、人知れず、消えてしまった。
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