7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/31(火) 23:41:12.22 ID:zJ3GdvMS0
  
  すぐに大通りに出てきた。 
  春香が指をさした先にあった小さなビル。その窓にはガムテープで「765」と文字が作られている。 
  
 「私達、765プロの事務所があるからだよっ」 
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/31(火) 23:42:22.09 ID:zJ3GdvMS0
  
 「だ、だよねぇ」 
  
  春香は申し訳無さそうに笑う。 
  
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/31(火) 23:42:53.22 ID:zJ3GdvMS0
  
 「うん。王者は孤高だから、って」 
  
  ふと、我に返る。 
  なんで自分は春香にこんなことを話してるんだ? 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/31(火) 23:43:45.55 ID:zJ3GdvMS0
  
  自分の弱みなんかを話したら、つけこまれて――。 
  
 「……響ちゃん、無理してたんだね」 
  
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/31(火) 23:44:11.48 ID:zJ3GdvMS0
  
 「……春香」 
  
  春香の横に進んでいく。肉まんをまた包みなおして、鞄にしまった。 
  
12:以下、2014年まであと861秒。。。[saga]
2013/12/31(火) 23:45:40.16 ID:zJ3GdvMS0
  
 「あらためて、よろしくね。響ちゃん!」 
  
  春香はそう言って笑顔で自分のことを抱きしめてくれた。 
  沖縄から東京に出てくるときに母親にもらった以来のぬくもり。 
13:以下、2014年まであと782秒。。。[saga]
2013/12/31(火) 23:46:58.33 ID:zJ3GdvMS0
  
 「ご、ごめんっ、私響ちゃんになにかしちゃったかな……」 
  
  春香の優しさで、視界が揺れる。 
  喋ろうとしても、うまく言葉が出てこなかった。 
14:以下、2014年まであと724秒。。。[saga]
2013/12/31(火) 23:47:56.77 ID:zJ3GdvMS0
  
  春香は自分の手をとって、765プロへと招いてくれた。 
  そこは今まで見下していたアイドルのみんなが、優しく自分を迎え入れてくれる場所で。 
  
  あんなに酷いことをしたのに。酷いことを言ったのに。 
15:以下、2014年まであと634秒。。。[saga]
2013/12/31(火) 23:49:26.49 ID:zJ3GdvMS0
  
 「いけるか、響?」 
  
 「えへへ、任せておいてよ!」 
  
16:以下、2014年まであと525秒。。。[saga]
2013/12/31(火) 23:51:15.52 ID:zJ3GdvMS0
  
  
 「みんな、ちょっといいかな」 
  
  舞台袖で自分は、765プロのみんなを集めて言った。 
17:以下、2014年まであと327秒。。。[saga]
2013/12/31(火) 23:54:33.80 ID:zJ3GdvMS0
  
 「自分、今年は本当に忙しない年でさ」 
  
  美希、真、やよいが真面目な顔で自分を見つめている。 
  伊織も、あずささんも、亜美も真美も、じっと聞いてくれていた。 
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