過去ログ - モバP「Happy New Year, Happy Birthday」
1- 20
21: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:05:30.34 ID:EfrQsPtno
 茄子さんはすぐに理解できなかったようだが、次の瞬間には満面の笑顔になる。そして、

「Pさんっ、嬉しいですっ♪」

 と、抱きついてくる。ああ、もう。勘弁してくれ、俺の理性が持たないから。そう思いつつも、思わず抱きとめ、そして抱き返してしまう。
以下略



22: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:05:56.61 ID:EfrQsPtno
「うふふ、ありがとうございます、Pさん♪ 開けても大丈夫ですか?」

『ああ、大丈夫だ』

 彼女は丁寧に包み紙を開けると、中からは質素でシンプルな箱が出てくる。その蓋を開けると――。
以下略



23: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:06:32.24 ID:EfrQsPtno
『構わないが、いいのか?』

「Pさんがいいんですっ」

 彼女は、俺の手にネックレスを渡してくると、髪をかきあげる。少し上気した、白い肌のすらっとした首が、ちらりと見える。思わず、胸が弾む。
以下略



24: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:07:31.87 ID:EfrQsPtno
「Pさん?」

『……え、あ、ああ。すまん、ちょっと見惚れていた』

「も、もう……。お上手なんですからっ」
以下略



25: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:07:58.25 ID:EfrQsPtno
「実は、もうおせち、作ってあるんです。……あの、だから、寄って行きませんか?」

 一瞬、言葉の意味が理解できなかったが、すぐそれを咀嚼すると、ぼっと頭の中が沸騰しそうになる。

 まあ、冷静沈着が俺の売りと思ってはいたが、なかなか彼女の前ではそうはいかないようだ。
以下略



26: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:08:37.02 ID:EfrQsPtno
『じゃあ、行こう』

 俺は、ちょっとした仕返し半分、願望半分で彼女の前に手を差し出す。それを見た茄子さんは、大好きなお菓子を貰った子供のように顔を輝かさせると、

「はいっ♪」
以下略



27: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:09:03.83 ID:EfrQsPtno
「えへへ、また一緒ですね」

『ああ、びっくりするほど、ぴったりだ』

「もちろんですよっ♪ だって私とPさんですからっ」
以下略



28: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:09:32.88 ID:EfrQsPtno
『――来年には』

 俺は俺なりの決意を彼女に伝える。彼女を支えるようにして、石段を一歩、一歩下っていく。

『茄子さんを幸せにしてみせるからな』
以下略



29: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 18:12:21.25 ID:EfrQsPtno
短い作品ですが、以上で完結となります。
12%17枚使って引けなかった悲しみの中書き上げましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
また、何かの機会に投稿させていただくこともありますので、本年もよろしくお願いいたします。
それでは、このスレはHTML申請を出しておきます。ありがとうございました。


30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage ]
2014/01/01(水) 20:22:14.73 ID:xVUfyMAm0



31Res/20.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice