過去ログ - モバP「Happy New Year, Happy Birthday」
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4: ◆m03zzdT6fs[saga]
2014/01/01(水) 06:11:29.99 ID:EfrQsPtno
『つまり、Pさんは私よりも、他の子の方が大事だったんですね?』

「いや、そういうわけじゃないが……。ああ、もう。そんなこと言わずに、機嫌直してくれ、茄子さん」

 少し意地悪が過ぎたかな? そう思って、ちょっとだけPさんの方を見ます。彼は、少し困った表情で私を見ていました。

『……えへへ、冗談ですよっ! 怒ってなんていません♪』

 私は笑顔を浮かべると、Pさんへと抱きつきます。外は寒いけれど、じんわりと心があったかくなって、そして嬉しくなりました。

「あっ、こらっ! だ、誰かに見られたらどうするんだっ」

『平気ですよっ! みなさんきっと、家の中でおこたに包まって、ぬくぬくしている頃ですから』

 そのまま、私はPさんの腕を取り、早く早く、と急かします。私たちの目の前には、寂れた雰囲気を醸し出す、一つの石段。

 それが、ぽつ、ぽつとぼんやり光る灯篭に導かれ、奥の方へと延びています。



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