12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 12:48:22.34 ID:YYm2dff60
大声で言ったわけでもないのに、俺の頭の中ではその一言だけが反響していた。
肇はずっと俺と一緒にいた。
肇は、可愛くて、綺麗で、美しい。
容姿だけでなく、両手の指では数えきれないほどの魅力を持っている。
そんな子に好意を抱かれて、恋慕を伝えられて、嬉しくないわけがない。
………何より、肇だから。
俺が、肇の事、好きにならない訳ないだろ。
肇は何事にも真剣取り組もうとする。
俺に対してもだ。
肇のまっすぐな行為をぶつけられるたび、頭から冷水をぶっかけられたような気分になる。
だって、それは、許されない事だから。
「………そうか」
是非を論じることもなく、曖昧な一言を零して、俺はまた背を向けて歩き出した。
肇から逃げ出すみたいに。
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