27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 13:33:15.79 ID:YYm2dff60
「ほら、帰ろうか。アイドルを夜遅くまで連れ回す訳にはいかないんだよ」
「…はい」
28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 13:36:30.94 ID:YYm2dff60
俺の決心が鈍らないように内に強引に肇の手を引いてその場から連れて行く。
他ならぬ肇の為に。
29:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 13:40:49.76 ID:YYm2dff60
車を付属の駐車場に止めていたにも関わらず、俺はそこを通り過ぎて未だ肇の手を引いて歩いていく。
歩くと言ってしまうと語弊がある。
30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 13:43:09.70 ID:YYm2dff60
「ハアッ、ハアッ…」
「ほら、肇。寮に着いたぞ」
31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 13:46:27.18 ID:YYm2dff60
「はぁ………ふぅ、少し…疲れてしまいました。もう少しだけこのままで………」
「そうか、少しだけな…」
32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 13:49:12.16 ID:YYm2dff60
「もう大丈夫です。お待たせしてしまいましたか?」
「いや、俺の方は構わないよ」
33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:11:31.47 ID:YYm2dff60
俺の一言から全ての真意を掬い取ったわけではないだろう。
それでも肇は、俺を気遣ってか楽しかったと言った。
34:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:15:17.29 ID:YYm2dff60
「プロデューサーは、私がアイドルだから。心配して早く帰るように言ってくれたんですよね…?」
「その通りだ。それ以外の事なんて無いんだよ」
35:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:19:07.55 ID:YYm2dff60
「楽しかったっていうのは?」
そう言って、俺はようやく肇の方に振り返る。
36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:22:45.07 ID:YYm2dff60
肇は刹那の逡巡から明け、はにかみながら言った。
頭の中が火で炙られた様に熱くなるのを感じた。
37:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:27:14.42 ID:YYm2dff60
「…プロデューサーは、どうでしたか?」
手を繋いで帰ったこと。
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