過去ログ - 解体された艦娘の話
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16: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/02(木) 23:54:11.06 ID:h+WQEfwyo
 わたしたちは、彼女の部屋で話をした。
 部屋の感じを見る限り、結婚しているわけではないように見えた。
「セメント工場で働いてるの」
「工場は近くですか?」
 まだこの辺りの地理には疎くて、見た覚えがなかった。
「歩いていける範囲だね。すごく小さい工場だから、ほとんど目立たないけれど」
「セメントですか」
「そう。セメントってさ、あれ実は――」

 セメントには馴染みがなかったので、彼女の仕事についての話は新鮮だった。
 艦としてのわたしを取り囲んでいたのは、燃料と、弾薬と、鋼材と、ボーキサイトだけだったから。


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