過去ログ - 江ノ島「オマエラに最高の絶望を……」春香「ん?なんだろうこれ……」
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33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/02(木) 17:06:44.92 ID:lUDlQDBw0

 服についたほこりを払いながら、今の状況についていろいろと考えてみるが、見当もつかない。
 汚れたお気に入りの衣服のどうしても取れない汚れを見て、眉を寄せたセレスは、そこで初めて周りを見渡した。
 見渡す限り、ここは城内のようなところである。だが、不思議なことに窓からの景色は黒一色しかない。

「悪趣味な部屋ですわね……」

 そしてもう一人、同じ部屋で倒れている少女を見つけた。生きていたら、何かと役に立つかもしれない。いざとなれば彼女をいけにえに捧げてしまえ。そう思い、まずはやさしく声をかけてみる。

「大丈夫ですか? 息は……していますわね」

 やがて少女は目を開き、セレスを見て言った。

「ついに!! 真美は天国に来てしまったんだね!」
「は?」
「目の前に見えるメイド服のゴスロリ姉ちゃんは、天国か地獄か、どちらに行くかを決める場所! でも、真美はもう一度地上に戻るために、このメイドと戦わなければならない展開なんだね! 亜美、待ってて! 今戻るから!!」
「落ち着きなさい。どこかで頭を打ったのですか? それとも元から頭がおかしいのですか?」

 彼女はネックスプリングで飛びあがり、マシンガンのような速さでセレスに言葉を並べた。

「真美……それがあなたの名前ですわね?」
「そだよー! 真美は真美! 双海真美だよ! 亜美は、真美の双子の妹でー」
「そのことをしゃべれと言った覚えは、わたくしにはございませんよ」

 貴音と同じ雰囲気を最初感じたが、それとは違うようだ。嫌悪感を抱いた真美は、思わずむっとする。

「じゃあ、姉ちゃんも名前を名乗れー!」
「セレスティア・ルーデンベルクですわ」
「海外の人なの?」
「いえ、栃木の宇都宮育ちです」
「ロケで行ったことあるよ! 餃子がとってもおいしいんだよね!」
「……ロケ?」
「そう! ロケ!」


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