過去ログ - 江ノ島「オマエラに最高の絶望を……」春香「ん?なんだろうこれ……」
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◆jPpg5.obl6
2014/01/04(土) 20:24:19.28 ID:nm6lcigv0
走る。
とにかく魔物につかまらないように走った。
運よくポケットに入っていた野球ボールもいくつも入っているものではない。使ってしまった物を拾える隙もないほどの量の魔虫に、なすすべもなく追いかけられ続けて3分ほど経過した。
「これどうするつもりなのよ!」
「どうしようもねーよ! アホ!」
「言ったわねバカ!」
伊織の体力はすでにゼロに等しい状態である。すでに息が荒く、言葉にも先ほどのような力はない。戦える力もなく、桑田の走る力に追いつけなくなっていた。
「伊織ちゃん?」
「……平気よ。ちょっとつまずいただけ」
ぴたりと足を止める。伊織もそれにぶつかり、止まった。
「痛っ! ちょっと! なんでそこで止まるのよ! 虫が来てるじゃない!」
「わかってるっての、バーカ」
桑田は伊織の体を抱き上げ、また走り出した。
「なっ、ちょっと!」
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