過去ログ - 江ノ島「オマエラに最高の絶望を……」春香「ん?なんだろうこれ……」
1- 20
55: ◆jPpg5.obl6
2014/01/04(土) 20:56:41.51 ID:nm6lcigv0

「桑田クン……? よかった! 近くにいたんだね!」

 苗木誠と高槻やよいが、目の前の草原から出てきたのだ。

「やよい!」
「伊織ちゃん!」

 桑田から降ろしてもらい、やよいと抱き合う伊織。そこで魔虫が静止したまま動かないことに気づく。

「ねえ、あいつらなんで止まってるの?」
「高槻さんの力なんだよ」
「はぁ? アンタ、いったいなんなわけ? どうしてやよいの事を知ってるのよ?」

 伊織は困ったように眉を下げ笑う苗木の顔をにらみつける。「あはは」と苦笑いをしながら、伊織の問いに穏やかに答える。

「ボクは苗木誠だよ。とばされたところで、高槻さんに助けられたんだ」
「助けちゃいました!」
「そうなの……で、やよいの力っていうのは?」
「魔物が高槻さんの言うことを聞いてくれてるんだ」
「……え? 俺がかっこいい感じの奴は? ここで終わり?」
「そうみたいね」
「そんなぁ、ウソだろ?」

 こうして2人だったメンバーは4人に増え、再び歩き出した。

「というかやよいのその力があれば、どんな奴でも勝っちゃうんじゃない?」
「そうかなあ? 効かない子もいたけれど……」
「効果は確実じゃないみたいなんだよね……」
「何だよそれ……」
「というか、俺達とそっちのアイドル達がきちゃった理由はなんなんだよ?」
「……わからないんだ。ボクもそれを考えてるんだけど……霧切さんならわかるのかな?」

 これから何をすればいいかもわからないまま、森を抜けるために。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
110Res/83.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice