過去ログ - 江ノ島「オマエラに最高の絶望を……」春香「ん?なんだろうこれ……」
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61: ◆jPpg5.obl6
2014/01/05(日) 22:14:45.48 ID:e/1Inc9j0

「こっちだ!」

 石丸はわざと球体の近くに行った。近くに行って初めてわかったが、こいつの動力源は後ろにある巨大なぜんまいからきているようだ。熱線を放射するたびに、このぜんまいが大きく傾いている。

「なるほど、つまりこれを全て使わせることができればいいのか……」

 だんだん撃つところが人に寄ってきている。それも近くにいる人ばかりのようだ。
 それにしても、星井美希、彼女の才能は素晴らしい。
 彼女の示した作戦は、ただ闇雲に走り回らず、体力を温存しながら奴に近づき、光線を当てにくくさせるというものである。曰く、「ああいうビームは、自分に当てたら痛いって思うな」と。一方美希はというと、狙いをさらに定めにくくするために、石丸となるべく距離をとり、遠くにいる。こうすることで、どこかのビルを盾にできるのだ。
 このぜんまいを巻ききれば勝ち。このまま時間を稼ぐことができればいい。
 ――だが、

「星井君!!」

 当たり前のように、声は届かない。それでも叫ぶしかなかった。
 見つけたのは二つの人影。一人は知らないが、もう一人は知っている。不二咲千尋だ。
 急にビルから飛び出てきた二人は、この巨大な塊を見て呆然としている。つまり恰好の獲物になってしまった。計算は完全にくるってしまった。その巨体は迷わず光線を、彼女たちに向けて発したのである。


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