過去ログ - 【ダンガンロンパ】こまる「私は諦めないよ！」【安価】
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959: ◆yuOvnLrWvA[saga]
2014/01/21(火) 20:49:30.71 ID:6XtVuK7AO
――事件前日・美術準備室

高坂『包丁２本にハンマー……ふむ、これで十分でしょうかね』

矢頼『何をしている高坂』

高坂『これはこれは……矢頼さん、私は何もしていませんよ』

矢頼『……また事件を起こすのか』

高坂『またとは人聞きの悪い……前回の事件は自殺で片が付いたじゃないですか』

矢頼『片など付いていない。少なくとも神導寺にとってはまだ続いている……このままここにいれば遠からず神導寺は壊れてしまうだろう』

高坂『……それであなたはどうしようと言うのですか？』

矢頼『高坂……貴様がどうしても事件を起こしたいのであれば、その時は俺を殺せ』

高坂『……ほう？』

矢頼『そして誓え。お前が逃げ切ったその時、例の願いで他の者を脱出させる事をだ』

高坂『……』

矢頼『迷ってはいた……誰か後１人命を散らせばこのコロシアイを終わらせる事が出来る。しかし好き好んで命を捧げたがる者などいるはずはない』

高坂『生存本能は誰にだってありますからね』

矢頼『だが……このままここに囚われていれば神導寺以外にも心身を病む者は出てくるだろう。誰かが動かなければならんのだ……』

高坂『それでなぜ私なのですか？』

矢頼『……残念だが他の者では事件を起こしたところで必ず突き止められるか、もしくはそもそもこんな事に協力などしないだろう。適任者はお前しかいないのだ』

高坂『……』

矢頼『高坂、頼む。お前が望むならば俺はどんなに惨たらしい末路も受け入れよう。死体を刻まれ、尊厳を侵される事も許そう。だから……皆を救ってくれ』

高坂『土下座までするとは……あなたにはよほどの覚悟があるようだ』

矢頼『……』

高坂『考えておきましょう』

矢頼『俺は朝の号令の１時間まえから視聴覚室にいる……狙うならその時だ』

高坂『そうですか……』

矢頼『俺は信じるぞ高坂……お前にも良心がある事を』

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