29:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/03(金) 23:40:31.28 ID:rYQ9M0XNO
勝負は決した。
御坂は立ち、麦野は倒れている。
芳川「お、終わったの?」
御坂「……ええ」
芳川「感謝するわ。……本当にね」
御坂「そんなモノを期待してやっているわけじゃないのよ」
ーーただ、やりたかったから。
その言葉を口に出すのがなんとなく躊躇われて、御坂は口を噤んだ。
だが、そんな思いもすぐさま終わりを告げる。
視界の端で、なにかがモゾりと動くのが見えた。
麦野「ナ……、めるんじゃ……。舐めるんじゃねぇぇぇえええ!!」
その場にいる全員が驚いた。
なぜなら麦野は……麦野は右腕、左足首、さらには脇腹までもが抉り取られていたのだから。
すべて、麦野の放つ原子崩しを御坂が乗っとり、麦野にぶつけた結果だ。
芳川「なっ、あれは……」
誰もが、麦野の驚異的な執着心を前に戸惑っている中で、麦野はある物を左手で取り出し、口に入れた。
麦野「なぁ……ゴフッ、超電磁砲? 体晶って……ゲホッゲホッ、知ってるか?」
御坂「た、体晶?! そんな、まさか!!」
御坂の言葉を待つことなく、麦野は薬品の入ったケースを噛み砕く。
事態はまさしく一瞬だった。
文字通り、麦野の周りすべてが塵と化した。
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