過去ログ - サクラ「誰かを選ぶなんて……!」
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9:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/01/04(土) 13:00:01.70 ID:FI/1yvWg0
カカシ先生からハンカチを渡されて、私はやっと自分の顔の状態を思い出した。鼻血と涙にまみれた顔を、サスケ君に見られてしまったのだ。今さらのように恥ずかしくなって、ハンカチに顔を埋める。でも、みんながいるだけで、ついさっきの押し潰されそうな不安なんて忘れていた。

「さーて……どこから話せば良いかな」

また今さらのように、聞きたいことが山ほどあるのを思い出した。カカシ先生が平気に動いてる事も、謎の轟音も、本当に分からない事だらけだった。

「あの蛇を倒したのは俺だってばよ!」

「テメェの手裏剣は壁に突き刺さっただけだろ」

「外したのは一個だけだろうが!なぁ、カカシ先生!」

「ちょっと、サクラに説明しようとしてんだけど……」

凄く、いつものみんなだった。嬉しくてしょうがなくて、疑問を口にするより笑いが込み上げてきた。なぜか、涙も止まらなかった。

「あはは!もう、みんな緊張感無さすぎよ!」

「さ、サクラちゃん……泣くのか笑うのかどっちかにしてくれよ……」

「うっさい!だってスッゴく嬉しいのよ……めちゃくちゃ怖かったんだから……!」

結局、涙に押されて言葉が掠れてしまった。私が再び泣き出したのを見て、三人とも表情を曇らせる。

「ごめん……俺ってば、サクラちゃんに辛い思いさせちまって……」

「……悪かった」

「ごめんな。俺がお前らを守ってやらなくちゃいけないのに、逆に守ってもらうなんて……」

口々に謝罪の言葉を述べるのを聞いて、私は泣きながらも納得がいかなかった。もう少しだけ、せめて今だけはもうちょっと認めてくれてもいいじゃない。感情の抑えがきかなくて、そのまま口に出た。

「私だって……頑張ったのに……!なんで謝るのよ……みんな仲間じゃないのよ……!謝るなんて酷いじゃない……!私はただ……!」

私の無理な注文に三人とも困惑している。でも、私は泣き止むことが出来ない。謝罪が不服なら自分は何を求めているのか、それさえも分からないのだ。それなら、みんなにもわかるはずは無いのだが、なぜかみんなには私が言って欲しい言葉を見つけられたようだった。

「……そうだな。ありがとね、サクラ。おかげで助かったよ」

「あ……そっか。サクラちゃん、本当にありがとだってばよ!サクラちゃんってば、すげぇカッコよかったぜ!」

「……ありがとな。だが、俺だってお前の仲間なんだぜ」

「え……」

「もう誰かが死ぬのは耐えられねぇ。お前にしろ、ウスラトンカチ共でもな」

「……なーにカッコつけてんだよ、サスケェ。誰がウスラトンカチだ、コノヤロー」

「お前に決まってんだろ、ドベ」

「サクラちゃんに免じて許してやろうと思ったのに……ぶっ飛ばす!」

「フフ……全く、やめなさいよバカナルト!」

「なぁ、俺もウスラトンカチなの?」

「当たり前だろ、18禁ヤロー」

「18禁……」

「カカシ先生!しょげてねぇで一緒にスカシヤローぶっ飛ばそうぜ!」

「アンタがぶっ飛ばされることになるわよ。ねー、サスケ君」

「やめろ、くっつくな……」

「酷いってばよ、サクラちゃん……」

疑問は残ったままだったけど、とりあえずこの暗いアジトとはおさらばする事にした。随分と時間が経った気がするのに、空はまだ明るく清々しい風が吹いている。私は、深呼吸をしてみんなを振り返った。

「サスケ君、ナルト、カカシ先生。本当にありがとう。私、こんなに嬉しかった事って今までないかも」

「へへっ、俺もすっげー心配したけど、庇ってくれたのは嬉しいってばよ。なぁ?」

「まぁな」

「でも、ちょっと無茶しすぎでしょ。俺達の気持ちも考えてちょーだいよ」

「全くだ。下忍のくせに大した根性だ」

突然増えた声の方を向くと、火影様がこちらに歩いて来ていた。自来也様まであとについて笑っている。状況が飲み込めず目を白黒させていると、カカシ先生が説明してくれた。


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