30: ◆Z7irFsrt3U[saga]
2014/01/04(土) 15:40:42.47 ID:oRPW/xLNo
左右田がそう言った瞬間、教室の前の扉を開けて一人の少女が入ってきた。
その少女は、絶世の美女といっていいほど美しかった、と思う。けれど、どこか顔の印象が定まらないところがあった。
ある時はクールな女のようにも見えたし、ある時にはあどけない少女のようにも、自信に満ち溢れたギャルにも見えた。
ある意味で、その女には顔がなかった。
???「ハロー、エブリワーン! みんな元気にしてる〜?」
???「まあどんなに健康で長生きしそうに見えても私様の前では平等に無意味なんだけどなァ!」
左右田「……な……」
そのあまりにも強烈なキャラクターに、俺も左右田も圧倒されていた。疑問は山ほど湧いてきたが、金魚のように口をパクパクさせることしかできない。
???「さて……さっそくですけど、あなた達には死んでもらいましょう。……ニャルラトホテプ!!」
その女は自分のこめかみに指を銃のようにして当てて、意味不明な呪文としか思えない言葉を叫んだ。
左右田「……嘘、だろ……?」
次の瞬間、女の傍らには”なにか”が立っていた。全身を黒い皮膚で覆われた、羽のある怪物。真っ黒な顔に王冠を被ったその姿は、まるで神話に出てくる悪魔のようだった。
???「【メギドラダイン】」
……その言葉の次の瞬間、俺は意識を失った。
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