過去ログ - マミ「チーズがとっても大好きな、大切な私のお友だち」
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◆2DegdJBwqI
[saga]
2014/01/08(水) 13:16:57.42 ID:HEdAZvXGo
シャボン玉を吹くなんて、いったい何年ぶりなんだろう。
図らずも、両親との楽しかった思い出がふつふつと蘇ってくる。
綺麗なシャボン玉がぽつねんと浮かぶ様子と、今となっては心苦しい私の幸せの記憶が、
不意に私の中で重なって、ちょっとだけ物悲しい気持ちになる。
するとそんな私のシャボン玉の元に、それより大きなシャボン玉たちが波のように押し寄せて、
無情にも集団の内へと飲み込んでいった。
隣に目をやると、べべがシャボン液に浸しもせず、ストローからシャボン玉を連続で飛ばしている。
一心不乱にこれでもかと飛ばし続けている。
終いには一本のストローで、小さいのから大きいのまで種々様々に吹き分け始めた。
べべにこんな特技があるとは知らなかった。
シャボン玉を吹いているベベはとても楽しそうで、それを見ている私まで次第に楽しくなってくる。
ベベのシャボン玉は辛抱強く中々割れない。
思い出したように時折私もシャボン玉を一緒に吹きながら、ふわふわ漂うそれらを、首を上に傾けじっと見据える。
このまま空一面に広がって、いつか埋め尽くしてしまいそうなほどたくさんあるべべのシャボン玉。
浮かぶとすぐにどれだかわからなくなる私のシャボン玉。
その背景となっている白くて大きな雲たちが、ぐんぐんと空を走っているのが見えた。
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