過去ログ - マミ「チーズがとっても大好きな、大切な私のお友だち」
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35: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/13(月) 11:53:13.28 ID:Eh5B0O5oo
仲直りと聞いて、べべが何を思ったのかはわからない。
ただ、黙って毛布を片付け始めた。
自分の体よりも大きな毛布を四苦八苦してべべは運ぼうとする。

コロコロ。

退けられた毛布の下から、何色ものクレヨンが転がリ出てきた。
それと、クシャクシャに丸められたカラフルな紙が、かなりの量落散らかっていた。

私がそれを見ているのに気付くと、べべは慌てて毛布を傍にひとまずのけて、
代わりに落ちている紙屑を精一杯抱えてゴミ箱まで走っていく。

あまりしっかり確認できたわけではない。
それでも状況からしてあの紙屑は、べべがあの一枚の絵を描くために費やした、
失敗、努力の結晶であることは間違いなさそうだった。



目頭が熱くなるだけでは今度はどうしても止められなくて、
両目を手のひらで押さえつつ、私は不覚にも泣いてしまった。

嬉しくて嬉しくて、涙が止まらない。

べべが戻ってきてせっかく励ましてくれても、
かえってそれは、私の涙の勢いをますます増長させるばかりだった。


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