22: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:59:47.30 ID:8M1w9cB8o
親友のゆーきと離れたくないから
ゆーきと共に麻雀の高みを目指していたいから
彼の親切を無駄にしたくないから
故に私は、父に反して清澄へ進学することに決めました
いえ、正確にいうと「予め決めていた」でしょうか
私は、両親への反抗というものを恐れていました
私が逆らえば、両親に負担をかけることになってしまうかもしれない
両親の期待に私が背いてしまえば、たった三人の家族の間に亀裂が入ってしまうかもしれない
私には両親に対抗しきれる自信が無く、けれど、両親の言葉通りに東京へ行き、ゆーきと別れる、というのも真っ平御免でした
そうして、両親と親友を選びかねていた私の背中を押してくれたのが、彼が差し出してくれた左手なのです
結果から言うと、意外にも両親の許可はあっさりと降り、私の反抗は実を結びました
そうか、とだけ言った父を見て、まるで狐につままれたような感を覚え、同じような答えを返した母にも肩すかしを喰らったような気がしました
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