過去ログ - 奴隷商「ほほぅ!これは上玉だ!」奴隷女「あら?ありがと!」
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52:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/13(月) 02:24:35.13 ID:85cTmQVs0
奴隷女は目を閉じて透き通るような声で歌った。
召し使いはその声に耳を傾け、荒れた渓谷へ馬車を進めていた。
奴隷女は歌い終わると目を開け言った。

奴隷女「いかがでした?」

召し使い「すごくお上手です!でも…なんだか…とても悲しい歌です…」

奴隷女「ふふっ分かりますか?昔帝国で流行った悲劇の歌ですのよ?」

召し使い「悲劇…」

奴隷女「えぇ…大国に嫁いだ姫が召し使いとの結ばれない恋に落ちる…というお話ですわ」

召し使い「そ…それでその召し使いは…」

奴隷女「残念ながら火炙りの刑にされましたわ。」

召し使い「ひっ…ひあぶ……。ゴクッ…えっ…!?じゃ…その姫様は?」

奴隷女「末長く幸せに王子と暮らしました。」

召し使い「そう…ですか…。よかった…」

奴隷女「よかった…?薄情だとは思わないのですか?」

召し使い「いえ…僕だったら例え命が尽きても…好きな方が幸せになってくれるならそれで…」

奴隷女「フフッ…優しいのね?」ストン…

そういうと奴隷女は召し使いの隣に腰掛けた。
肩が軽く触れ…召し使いは気が動転する。

召し使い「あの…あの…」

奴隷女「ここの眺めも悪くないですわね…?」

そう口には出していても景色などまるで興味は無さそうに下から召し使いの顔を覗き込みながら言った。

召し使い「はい!そそ…そうでしょう!?あっ…えっとこの馬達は左の鹿茶の子が「キャスカ」で黒毛の子が「ルドルフ」って言うんですっ!旦那様がお付けになられたんですよ!素敵な名前でしょう!?」

奴隷女「えぇ…素敵ですわね?」

奴隷女は恍惚の表情でそういいながら
手綱を持つ召し使いの手に指を絡ませた。

召し使い「う…あう…///」カァァ

奴隷女「ねぇ?私にも…その鞭を…」

召し使い「えっ…!?む…鞭を…!?」


・・・


奴隷女「その鞭…いれて下さらない…?///」

パシーン!パシーン!

奴隷女「あうっ!!そうよ!!召し使いさん!もっともっと強くっ!!」

召し使い「こうですか!?これでいいんですか!?」

パシーン!パシーン!

奴隷女「そうよっ!!すごいいい!!あはーん!!」

・・・


奴隷女「聞いておりますの?」

召し使い「えっ!?」

奴隷女「私にもその鞭と手綱貸してくださらない?と言っているのですけれど…?」

召し使い「あっ!?えっ鞭!?手綱!?」


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