過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争 02」
1- 20
16: ◆cvvZKri7SI[saga]
2014/01/08(水) 14:22:02.11 ID:NVDGXRYwo

「ごめんなぁ、遅なって」
「危うく忘れかけてたけど、確かに言われて見れば遅い」
「堪忍なぁ。もこちゃんに言われたとおり調べてたら遅なってもうたんよぉ」
「私が悪いってか」
「そうやないよぉ」

 ナース服に先導されて、改札を抜ける。
 大阪に来るのはこれで二度目か。相変わらず人が多くて辟易する。
 ましてやその両方で殺人事件が絡んでいるとなると、尚更。

「……、せやね」

 ちょっと申し訳なさそうな顔をする。

「でも、ほんまにきてくれてありがとう」
「別に……」

 再びふにゃりと笑った。
 困っていても辛くても、出来る限りこいつは笑おうとする。
 面倒な性格だ。
 私もだけれど。

「でも、どうして? そらきてくれてうちは凄い嬉しいけど」
「……、まぁ、ちょっとね」

 駅を出る。
 大きなロータリーにはタクシーやらバスやら自家用車やらでごった返しており、見ているだけで目が疲れそうだ。

「もこちゃん、こっちやで」
「ん……」

 ロータリーで待つ一台のタクシーを指差し、ナース服が手招きする。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
75Res/78.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice