過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争 02」
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◆cvvZKri7SI
[saga]
2014/01/08(水) 14:26:23.88 ID:NVDGXRYwo
ぽかんと口を開けて、頭の上にクエスチョンマークを作っているナース服はさておき。
「ええと。清水谷竜華の事件について聞きたいんだけど」
「直球やなぁ」
面倒なことは嫌いだ。
ついでに言えば、園城寺怜は三年生で、私は一年生だけれど、敬語も面倒なので使わない。
……、いや、まぁ、ナース服も二年生なんだけど。
あんまり年上と言う感じがしない。
ふにゃふにゃしてるからだろうか。
「彼女が殺害される直前、電話をしてきたって言うのは本当?」
「あぁ……」
殺害現場にはナイフと鞄のほかに、携帯電話も転がっていた。
その電話の一番上の発信履歴は他ならぬ園城寺怜であり、時間はまさに死亡推定時刻そのもの。
「あん時、うちはここにおったんやけどな。見舞いに来た、言うてたんや」
「……」
この個室には、当然ながら監視カメラはない。
なので、園城寺怜が本当にこの個室で電話を受け取ったのかは定かではない。
「疑われてるんか」
「疑ってるよ」
私と園城寺怜を交互に見ながら、ナース服が情けない表情を浮かべる。
別に私とてむやみやたらに喧嘩を売っている訳ではない。
清水谷竜華を殺した犯人は、何も奪っていない。
殺された清水谷竜華自身もまた、あまり抵抗していない。
そう考えると、通り魔や強盗の犯行と考えるよりは、
「顔見知りの犯行の方がしっくりくる……やろ?」
「そうだね」
そういうことだ。
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