過去ログ - 【俺ガイル】やはり阿良々木暦のボランティア活動はまちがっている【化物語】
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28: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2014/01/11(土) 03:42:22.02 ID:Nw11kqOB0
 03

「お兄ちゃん?ねぇ起きてる?お兄ちゃん?お兄ちゃんだよね?そこにいるのは?ねぇ、お兄ちゃん?」


阿良々木「そんな何度も兄の名を呼ばずとも最初の一度目で聞こえている。
     起きているよ。月火ちゃん」


月火「そう。それなら良かった。いや、起きているなら尚更遅いよ?お兄ちゃん。
   羽川さんともう一人、お友達が迎えに来ているよ?」


 我が妹。小さいほうの妹は、僕の彼女を、もう一人の友達と言った。

阿良々木「そうか、待ち合わせの時間には多少早い気もするが。
     羽川の事だ。10分前行動を基本にした10分前行動なのだろうな。
     いや、寧ろ僕が寝坊するという可能性を考慮した上での20分前行動かな?」

月火「その考察をする暇があったら。友達を待たせてしまっている兄に対して。
   申し訳なく思って部屋まで全力疾走で迎えに来た妹の心情を汲んで欲しいよ?」


阿良々木「全力疾走の割に息が上がってないぞ」


月火「こんな距離で息が上がるのはお兄ちゃんくらいだよ」


阿良々木「そうか。で?2人は今どこに居るんだ?」


月火「お邪魔しちゃうと親御さんに気を遣わせるって言って。外で待ってる」


阿良々木「そうか。すぐに行くと伝えてくれ」


月火「なんで私が伝えなくちゃいけないのかな?私はお兄ちゃんの妹ではあるけれど。
   お兄ちゃんの伝言係じゃない!
   人を電報みたいに使うなぁあ!」

 いつにもなくピーキーだった。

阿良々木「わかった!行く!今すぐ行く!」


 今日は週末。
ボランティ活動の当日。

 そして、これから起こる事の前哨戦というかオードブルのような。前菜に位置づけられる。
これから起こる事と全く関係のない妹とのなんでもない会話。


 それから。いや、これから。

身近で現実的な、怪異なぞ出る幕もないくらいの平凡な物語。
しかしながら、やはり間違ってしまっている物語が……。
幕を開く。







 物語Side 第貳話
『こよみボランティア その壹』

―完― 



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