過去ログ - 提督「新薬の効果を試してほしい?」
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128: ◆TKy4PRCXww[saga]
2014/01/12(日) 14:44:22.80 ID:M+ZMy2IO0
提督「……こんなところに居たのか、不知火」
提督「ここに居たら、風邪を引くぞ?」
不知火「……」
しとしとと雨が降る中、彼女は小さく塞ぎこむように座っていた
提督「……」
不知火「……」
二人の間に紡がれる言葉は無い
鳴る音は、ただただ雨が床を叩いていく音だけ
不知火「ごめんなさい」
提督「……」
不知火「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
まるで壊れたラジオのように同じ言葉を繰り返す不知火
塞ぎこんでいるせいで、表情は見えない
しかしその声は、震えていた
不知火「不知火は秘書艦失格です、加賀さんの言うとおりです」
不知火「自分の感情だけに動かされ、自分を抑制することができませんでした」
不知火「不知火は欠陥品です」
不知火「そして……どうしようもなく子供です」
不知火「もう捨てたはずだったのに……」
不知火「使えなくなった機械は廃棄するべきです、でも――」
不知火「……捨てないで」
不知火「もう……"私"を……捨てないで……」
提督の目を見て、そう言った
その顔は、雨のせいなのか、涙のせいなのか分からない位くしゃくしゃになっていた
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