過去ログ - 咲の登場人物である染谷まこ及びその他の人物についての撰集抄
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/26(月) 18:45:08.44 ID:mEJjKYVdo
@You jealousy is showing.

相手を本当に好きじゃなければ焼きもちを焼くことはないと聞いて、僕はどうしても染谷先輩に焼きもちを焼いてほしくなった。

どうしたら良いだろうとうんうん唸っていると、一人の先輩が「何か悩みがあるのなら相談に乗るじぇ」と声をかけてきた。

その親切に感謝しつつも、色恋沙汰に無縁な先輩には縁の無い悩みです、ご自分の胸を少しでも大きくする方策を模索していたら如何か、とやんわり断ると、「なんだとこの野郎!」と掴みかかってきた。

お互いに頬っぺたを摘まみ引っ張りあっていると、いつのまにやら染谷先輩が部室に来ていたことに気づいた。

染谷先輩、と駆け寄ろうとしたが、「恐れをなして逃げたか」などと言われ憤慨した僕は、先輩の額に「平坦」と書くためにペンを片手に再び戦いに身を投じた。

その後、ペンを奪われ僕の額に落書きをされた辺りで部活も終わりの時間となった。

部活の間は染谷先輩の側にいることができなかったのでせめて帰り道だけでもと思い、一緒に帰りませんかと染谷先輩をお誘いすると快い返事がもらえた。

しかし帰り道、僕が話しかけても上の空。

時折こちらをじろりと見やって、ふん、などと呟くばかり。

別れ道までそんな調子であった。

また明日、さようなら染谷先輩。

そう言う僕を染谷先輩はじろりと見たかと思うと、つかつかと歩み寄り、僕の両頬を引っ張った。

突然のことにただびっくりするだけの僕をよそに、手を離した染谷先輩は「また明日な」と帰っていった。

結局、染谷先輩に焼きもちを焼いてもらう方法は見つからないし、額に「もろ出し注意」と書かれるし、散々な一日だった。


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