過去ログ - 勇者「モテ期だし、あいつを口説く」【安価】
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/01/10(金) 18:15:47.74 ID:nQ1LJ/T50
勇者「と、とりあえず座って!」
D「は、はひ……」ストン
勇者(崩れ落ちるように座った。反省……)
D「……はぁはぁ…」パタパタ
勇者「!」ドキッ
勇者(よ、よく見ると汗で服が透けてる!! 民族衣装でブラジャーとかしてないから……み、見えてる…///)モジモジ
D「?」キョトン
勇者「ご、ごめんね。付き合わせて」
D「いえ、でもなぜ私を?」
勇者「……あの子たちが怖かったんだ」
D「………?」キョトン
勇者は説明した。
A〜Cが自分のことを考えていたのではなく勇者と一緒に過ごしたという自慢がしたいだけだということを。
D「……そうですね。確かにAちゃんたちはそのように考えてたと思います」
袖で汗を拭うと村人Dは落ち着いた口調で語り始めた。
D「でも、それは勇者様が素晴らしい人間であり一緒に過ごしたい。その考えが基盤にあり、その上で勇者様と一緒に過ごしたことを自慢したいという欲が出て来たのだと思います。勇者様が私たちを救ってくれたことには変わりありませんよ?」ジッ
勇者「うっ……」
なんだろう。この敗北感は。
自分は知らない間に村人を無知の低俗な人間だと差別していたのかもしれない。勇者は目の前の聡明な少女に感動さえ覚た自分を情けなく思った。
D「だから、気にしないでください」ニコッ
勇者「……そう、だね」
D「まぁでも、勇者様がそう思ってくれたおかげで私は選ばれたのですから、喜ぶところかもしれませんね」フフッ
勇者「………///」
前回村に滞在していた時にはその存在すら知らなかった少女。
その少女に心を惹かれたことが嬉しくもあり、同時に切なくもあった。
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