50: ◆q5fj4alh3U3u[saga]
2014/01/19(日) 18:25:05.95 ID:gO96Sj920
10秒以上沈黙が続いた後、平塚先生はため息をついた。
煙草を一本取り出し口にくわえてライターで火をつけた。
煙が教室の上の方にたまった。
「君は暑さを楽にする方法を知っているか?」
いきなり別の話題にされ拍子抜けするが、言いたいことは分かった。
「......いいえ」
「認めてしまうことだよ、暑さを」
何故か平塚先生はドヤ顔で言った。
「開き直れ と?」
「まあ、悪く言うとそうだな。君は自分を認めることは難しいのかもしれないが」
「先生、俺に迫っているのは結果ではなく選択です。俺がその選択を選んだせいで誰かが傷つくかもしれないんですよ..」
それを言った瞬間、先生がドヤ顔をやめ、真面目な顔になった。
俺がどうなろうとどうでもいい。しかし、雪ノ下、由比ヶ浜、一色いろは、小町。
これ以上の人間に迷惑をかける可能性を含んでいる選択肢など、選べるはずがない。
俺からは以上話す意味は無い。
俺は変われないし変わらない。
それはこれからもずっとだ。
「.....失礼します。」
鞄を持ってドアを開けた。
「比企谷、君は強いんだな..........」
独り言だったのか俺に言っていたのかは分からない。
俯いて煙草を吸っている。
「強かったらこんなことで悩んでいませんよ.....」
一言言ってからドアを閉めた。
「君を奉仕部に入れたのは私の間違いだったのか?..........」
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