5: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:35:03.68 ID:PtDaAiLx0
その冬景色を見ていると、その冬景色の中を「彼女」が白い息を吐きながら
通りの向こうからあわてて道を渡って私のいる部屋に走ってやって来る、そんな気がした。
6: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:36:47.27 ID:PtDaAiLx0
冷蔵庫から昨日買ってきたゼリーと牛乳を取り出し、トーストをオーブンに入れて温める。
牛乳をマグカップに注いでレンジにかける。
7: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:39:24.44 ID:PtDaAiLx0
レンジとオーブンが同時にチンッとベルが鳴った。
火傷しないようにトーストを持ちながら、バターとブルーベリージャムを塗る。
8: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:41:46.99 ID:PtDaAiLx0
自分では気がつかなかったけどお腹が空いていたのだろう、無我夢中で食べてしまった。
テレビを点けてニュースと天気を確認する。
9: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:43:26.47 ID:PtDaAiLx0
もう少しすればクリスマスになる。
イヴの24日は萩原さんの誕生日でもあるわね。
10: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:44:39.70 ID:PtDaAiLx0
・・・みんな、か。
まさか自分がこんなことを考えるようになるとは、ゆめにも思わなかった。
11: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:45:57.08 ID:PtDaAiLx0
無関心で無愛想にしていた私の懐に真っ先に飛び込んできた。
歌だけしかないと、頑固になっていた私を諭した。
12: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:47:49.07 ID:PtDaAiLx0
おせっかいで、ドジで、怖がりで、
でも、いつも笑ってて優しくて、手を引っ張ってくれる。
13: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:49:38.42 ID:PtDaAiLx0
雨音が聞えなくなった。雨が上がったのかもしれない。
外の様子はどんな感じかと再び窓の外を見る。
14: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2014/01/10(金) 23:50:48.63 ID:PtDaAiLx0
そんな景色を見ていると、「彼女」が白い息を吐きながら何だかやってきそうな気がする。
赤いリボンを2つ頭につけて、それを揺らして、いかにも楽しそうにしながら私の家にやって来る。
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