64: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:55:04.94 ID:iD2CnNoCo
僧侶「しかし、よく二人だけで討伐しようと思ったね」
盗賊「ああ、まあ、コイツはさっきも話したように勇者だから死んでも生き返るし、俺は逃げ足にだけは自信あるからな」
65: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:55:30.98 ID:iD2CnNoCo
勇者「勇者形無しだよもう……」
魔法使い「うん、えっと、僧侶は神職だし二人パーティだから仕方なくって感じ? だけど」
66: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:55:57.84 ID:iD2CnNoCo
魔法使い「…………、」
僧侶「…………」
67: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:56:24.49 ID:iD2CnNoCo
僧侶「戦士が剣術、魔法使いが魔法、私が回復と支援を担当していた」
僧侶「だが、ある日」
68: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:56:59.62 ID:iD2CnNoCo
――ひゃはははははは! こんーなところでなにしてんだあ? 人間!!
――貴様、なにものだっ!
69: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:57:29.39 ID:iD2CnNoCo
僧侶「やつの顔は……忘れもしない」
僧侶「文字通り真っ青な肌に、ひどい乱杭歯、暗闇そのもののような目……」
70: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:57:55.42 ID:iD2CnNoCo
僧侶「一瞬、怯んでしまった」
僧侶「はっと気が付いた次の瞬間には、私たちと同じように凍りついていた戦士の首が、宙を舞っていた」
71: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:58:21.76 ID:iD2CnNoCo
僧侶「ともかく、奇跡的にやつから逃げられた私たちは、まともな意識を取り戻すまでに一週間はかかった」
僧侶「やつの放つ暗黒という感情と、飛んだ戦士の首が延々と頭の中を巡っているんだ」
72: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:58:56.88 ID:iD2CnNoCo
魔法使い「力が足りないことは嫌でも分かってた。だからボクたちは力と知識を蓄えることにしたんだ」
魔法使い「でも、いくら情報を集めてもあいつのだけは耳に入ってこなかった。かすりもしないんだ」
73: ◆SI.G.Owte.[saga]
2014/01/13(月) 20:59:23.28 ID:iD2CnNoCo
僧侶「地図に載っているところもそうでないところも、幾つかは完全に消え去っていたよ」
僧侶「たまに、消し炭があるくらいだった」
235Res/76.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。