過去ログ - 海未「輝夜の城で嬲られたい……です」
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2: ◆I6vx7cPvKQ[saga]
2014/01/11(土) 22:21:44.50 ID:zcvSM8s9o

━━ 夜

気が付くと私は、深い森の中にいた

不思議なことに鳥の囀りも虫の音でさえ、微かにも聴こえてこない……

時々、吹く風によって踊らされる葉の音だけが私をこの場所に位置付ける

この、世界から切り離されたかのよう奇妙な感覚に陥らさせられながらも私は確かにそこに存在していた

海未「……」

必死に記憶を辿ってみるが見当もつかない

勿論、他の事は鮮明に覚えている

家族の事、友人の事、普段の自分自身の生活全てハッキリと思い出せるのに

どうして私はこんな所にいるのか……

それだけがどうしてもわからなかった


一体、いつからこうしていたのでしょうか

清潔感だけは心掛けていた制服は土と汗にまみれ酷い有り様、靴だってボロボロ、持ち物は…………何もない

海未「……とにかく、ここに留まっていても仕方ありません」

暫く考えた後……私は道標もない、方角を知る術もない闇の中を歩きだした


再び彷徨い始めて、もうどれくらい経ったのだろう

海未「……っ」

体力、精神力、共に限界にきていた私はその場に屈み込んだ


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