過去ログ - 【モバマス】僕「僕のお姉ちゃんがアイドルになった」
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6:[saga]
2014/01/11(土) 23:00:17.35 ID:ZWMdCqF40
……じゃあ読まないと言われ既に心が折れそうです


 最後の居場所は、ある子の隣の席。
 教室にある唯一の居場所だ。
 なんだか見るからにおどおどしていて、この子なら友達になれると近づいた。
 結果、一緒にごはんを食べるくらいの仲になることができた。
 大阪からの転校ということもあり、不安であったのだろう。
 名前は、前川美玖といった。
 猫のアクセサリーを多く身につけているのが印象的な女の子だった。

前川「き、今日も、おいしそうだね、君の弁当」

僕「そうかな? 残り物ばっかりだよ」

前川「残り物、ってことは、やっぱり君が作ったんだよね? やっぱり凄いよ!」

僕「あはは、ありがとう。やっぱり、お姉ちゃんが自堕落だからかなあ? いつも色々作ってるよ」

前川「お姉ちゃん、って言うと、楓さんだったっけ? すごいよね、モデルさんだなんて」

僕「……本当、よかったよ。お姉ちゃんはずっとぽけーってしてるから、本当に就職できるのかなって不安でしょうがなかったんだ」

前川「でも、天職みたいだよね。お姉さんはなんていうか、不思議な魅力があるから」

僕「案外そのポケーっとした感じがはまったのかもね」

前川「でも、モデルさんって凄いなあ。私じゃあ、到底なれっこない。それこそまるで、シンデレラみたいな奇跡が起きない限り……」

僕「そうかな? ぼっ、僕は、美玖もかわいいって、思うけど」

前川「え、えっ? そ、そうかな……」カァァ

僕「う、うん…」

僕は、今は美玖に対して好意を抱いていた。
 加蓮も、年を重ねてさらに可愛くなった。
しかし年上ということと、……言いにくいが、その話し方が僕の苦手な部類の人間……虐めてきた人間達に似ていることが原因になって、親愛の情から恋慕に成長しないのだろう。

美玖は落ち着いていて、優しい喋り方をしてくれるので、落ち着いて話すことができる。
どこかお姉ちゃんに似た雰囲気があることもあって、いつの間にか自分の中での存在が大きくなっていた。
美玖も嫌がる素振りを見せない為、こうして時々意識させるようなことをわざと言ったりしていた。
何より恥ずかしそうにする姿が可愛くて、何度も何度も繰り返していた。

 こんな感じで、理不尽な暴力も受けるけれど、時々打ちひしがれて心が折られそうになるけれど、この3つの居場所のおかげで僕は立ち直ることができた。
 膝を折ることがあっても、支えてくれる3人がいたから立ち続けることができた。
 平和な日常が、いつまでも続くと思っていた。
 しかし、

みく「おっはよーだにゃーん!!」

 それは、とある男の人によって崩される。





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