過去ログ - 【モバマス】僕「僕のお姉ちゃんがアイドルになった」
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69:[saga]
2014/01/12(日) 22:04:26.44 ID:3sRGLHOd0
加蓮「そんな、最近はそこまでひどい発作の兆候はなかったのに……」

楓「やっぱり気付いていなかったのね」

 「それは、加蓮。あなたが原因の一つなの」

加蓮「」ビクッ!

 「そ、そんな、私――――あっ」

楓「……心当たりはあるのね」

加蓮「……はい」コクン

 「私が週末、通院していた時です」

 「プロデューサーが病室に来て、世間話をしてくれて」

 「凛のマル秘話が聞けて、私すごく盛り上がってたんです」

 「その時に、ちょうどあいつが来た」

 「察してくれたプロデューサーが、そこで病室を出て行っちゃって」

 「オチが、ちょうど聞けなかったんです」

 「私はそこで……睨んでしまいました。邪魔するな、って」

楓(なるほどね……それが真相。蓋を開けてみれば、こんな簡単な話)

楓「続けて」

加蓮「はい。……その後、あいつはすぐに帰ってしまいました」

「今思えば、ひどい顔をしていました。絶望に沈みきったような」

「暗い感情に濁った目。食いしばられた歯」

「何かを堪えるように震えていた唇」

楓「……」

加蓮「そこで、追いかければよかったんですかね」ニガワライ

 「でも私はできなかった」

 「アイドル活動を始めて、心臓に結構な負荷がかかってたらしくて」

 「院内ではあまり動くな、と釘を刺されていました」

 「……でも、やっぱり私の気持ちが大半」

 「プロデューサーとの会話を邪魔されて、苛立っていたんです」

 「何故でしょう、本当にプロデューサーは魔法使いみたい」

 「魔法をかけられたように……アイドル活動に、プロデューサー自体に夢中になってしまう」

楓「……私もそうだったから、その気持ちは分かる」

加蓮「楓さんも、ですか?」

楓「ええ、あなたの言うように、魔法をかけられたみたいにあの子を忘れていた」コクン

 「でも、あの子のことは忘れないであげて」

「加蓮は、あの子の心の支えなんだから」




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