過去ログ - 【モバマス】僕「僕のお姉ちゃんがアイドルになった」
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7:[saga]
2014/01/11(土) 23:02:30.00 ID:ZWMdCqF40
美玖は朝から、そんな挨拶をした。
髪は短く切られ、頭にはなんと猫耳を付けている。
僕とクラスメイトが固まる中、鼻歌さえ歌いながら、みくは教室に入ってくる。
そして固まっているクラスメイトの中の女子グループに入っていった。
ほとんど、話したことのないような相手だったはずなのに。

美玖の激変に驚いて僕は話しかけることが出来ないまま、放課後になる。
 僕はさっそく帰ろうとしている美玖に、勇気を出して話しかけた。

僕「み、美玖? 今日は一体どうしたの?」

みく「あ! みくね、みくね、アイドルにスカウトされたんだにゃ!」

僕「あ、アイドル!? それに、その話し方何!?」

みく「プロデューサーがね、これから猫キャラとして売っていくって言ってたから、こうして練習してるんだにゃ!」

僕「は、はあ」

みく「そしたらね、なんだかしっくり来ちゃったんだにゃ! 自分に自信がなかったけど、これなら明るく振る舞えるし! まるで、本当にシンデレラみたいに魔法をかけられたみたいなのにゃ!」

僕「あ、ああ……」

みく「それじゃあ、私Pチャンの所に行ってくるから! ボイストレーニングに、ダンスに、う〜ん! 楽しみだにゃあ〜!!」ダダダダダダ

僕「」

 その後、美玖……いや、前川みくに話しかけることはなかった。というか、できなかった。
 かつての落ち着いた雰囲気は消え去り、明るい笑顔を振りまく、まさにクラスのアイドルとなったのだ。
 そんな相手に僕が話しかけるには、勇気が足りなかった。
 周りを囲む人間は皆、僕をいじめるような人間だったからだ。
 美玖さえも、僕の敵になるのか。
 学校での居場所がなくなった。

 俯くのが癖になった一週間が終わった。
 僕はいつもどおり、病室へと向かっていた。
 加蓮と話そう。前の生活に戻っただけだ。そう思っていた。
 面会の許可を取り、病室へと入る。



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