過去ログ - 【モバマス】僕「僕のお姉ちゃんがアイドルになった」
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9:[saga]
2014/01/11(土) 23:07:12.02 ID:ZWMdCqF40
加蓮「プロデューサー、それ本当!? えーっ、まさか凛がね……」キャッキャッ

???「そうなんだよ。まさか、あの犬と一緒に」ウフフ

僕(え……誰だろう、あの男の人。お父さんじゃない。かと言って入院した人でもない。まさか入院患者がスーツを着ている訳もない)

???「それでだな……ん?」チラッ

僕「!!」ビクッ

僕(……バレちゃったかな)

???「……俺、そろそろ帰るな」

加蓮「えーっ? もう行っちゃうの?」

???「ああ、最近仕事が増えて、スケジュール管理が難しいんだ。それの整頓にな」

加蓮「ふーん……なら、仕方ないかな」

???「すまんな。……それに、お友達が来てるみたいだぞ?」

僕(やっぱり気づかれてた!)

???「それじゃあな」スタスタ

僕「」ドキドキ

???「ごめんな、邪魔した」ポン

僕「は、はひ」ビクッ

???「中で加蓮が待ってる、早く行ってやれよ」スタスタ

僕「…………」

僕(……とにかく、中に入ろう)ガチャ

加蓮「」ジー

僕「ッ……や、やあ、ごめんね。邪魔しちゃったかな」

加蓮「……別に、いいけど」プイ

僕「」


その後、僕は軽く話してすぐに帰った。
苦しかった。言葉を発することさえ辛かった。
目眩が訴えかけるように、僕の脳を揺らす。
脳内にこびりつく、加蓮のあの目。

あれは、邪魔者を見る目だった。

途中で、何もない所で体勢を崩す。
こけた自分を、周りの人間が笑っている気がした。
嘲るような視線が刺さっているような気がして、僕は周りを見回す。
特に誰もこちらを見てはいなかった。
それでも嫌な寒気が止まらない。
涙が勝手にあふれて、視界が澱む。
吐き気をこらえて、震える足を一人で支えて、立ち上がる。
僕はただ、足を引きづるようにして家路を急いだ。

 僕は、病院での居場所を失った。



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