609: ◆1ZmpN0RELo[saga]
2014/07/06(日) 19:09:14.89 ID:gLgoCZcQo
なんとか2階トイレの『隠し部屋』にたどりついた僕は本棚の裏にある扉を開け、
エレベーターに乗り、地下へのボタンを押した。
男「やあ苗木君。今日キミが一緒に学習するのはP-7804号だったね」
苗木「あっこ」
男「しー……ここには( )のやつもいるんだ。むやみやたらに名前を言ってはいけないって言われてるだろ?」
苗木「ご、ごめんなさい」
男「わたあめって読んでほしいっていったんだけどなぁ……アンテナくん」ネットリ
長身で頭に白いクマの被り物をしている『自称 わたあめ』さんが僕を注意した。
かくいう僕もその被り物をしている。
というかここの研究員やその協力者はみんな白いクマの被り物をしているんだ。
そして本名を語れないから偽名というかあだ名で呼び合っている。
ちなみに僕はアンテナ……。
わたあめ「しっかし、78期の『研究対象』はなんというか『希望』とかけ離れたやつらしかいないよねぇ」
わたあめ「おっと、そんなことを言ってしまったら学園長に怒られてしまうね。」
わたあめ「77期まで( )のやつらの中でもサイコパスなやつらを集めて研究していたらしいけど」
わたあめ「まさか78期で学園長待望の『研究対象』がはいってきたんだからね!!」
わたあめ「あぁ……これもきっと君の幸運がよんだんだよ苗木くん」
苗木「そ、そうですか……」
男「おい、なにを無駄話してる。さっさと持ち場につけ」
便所サンダルを履いて、マンガ本を読みつつやっぱり白いクマの被り物をしている男の人に怒られた。
彼はたしか『自称 松クマ』さんだったっけ。
わたあめ「ごめんごめん、ところで松クマくん。その予備学科いつまでいるの?」
松クマ「さぁな、教えないだろうけど学園長に聞け。」
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