656: ◆1ZmpN0RELo[saga]
2014/08/03(日) 06:31:10.67 ID:aeA5FKNwo
彼は快楽主義者であり、自分の欲求を満たすためにどんなに非道な行いも、たとえ利益がなくても金に糸目をつけずに行う。
例を挙げると古代の王族が行っていたと伝わる『人間チェス』を人身売買で買った人間を使って見世物として公開したり、
傭兵に賞金を出し、仲間同士で殺し合わせるといったイベントを行ったりもしていた。(写真参照)
以下、彼の行ってきた催し物を記述する。
十神「ある傭兵たちが仲間同士殺しあって壊滅したという事例が十神のデータベースにも何件も載っていたが」
十神「これに書いてある傭兵同士の殺し合いに書かれている傭兵団の名前が見事に一致している」
十神「見ろよ、空の特等席のすぐ横で下卑た笑顔をして殺し合いを行わせているこいつの顔を」
写真に写っている黒石丸くんは真っ黒の軍服に軍帽、そしてマントといったまるで戦隊ヒーローものの幹部に出てきそうな恰好をしていた。
目の前の惨劇をコメディ映画を見るがごとく楽しんでいる顔は、今にも彼の高笑いが聞こえてきそうだった。
苗木「つ、つまり十神くんは彼が非道な行いをしていて、なおかつ今までこういうことをしてきたから彼が黒幕だと思っているの?」
十神「あたりまえだ。裏社会の奥深くまでこいつの手垢がついてると思うと寒気がする」
十神「だから俺はこの機会にこいつ、黒石丸を。いや」
十神「この黒幕を殺す」
十神くんはまっすぐ僕の顔を見据える。
何もしゃべらない、だけど僕には十神くんの言いたいことがわかる。
苗木「だから君と協力して彼を殺せと……?」
十神「語弊があるぞ。協力ではない俺がお前を利用して奴を殺すんだ」
苗木「そ、そこ否定するんだ」
十神「こいつを殺し、この俺が、十神が裏社会も完全に掌握してやるんだ」
十神「クククク、そうすれば俺の代で十神は最大になる!!」
十神「お前には一生何不自由のない生活を約束してやろう!!」
苗木「と、十神くん……十神くんは何も気にしないの?人殺しだよ?」
十神「奴は犯罪者だ。殺されて当然だろう?なんだ?人を殺してはいけませんとぬかすつもりか?ハハハハハ!!」
芝居がかったような動きで高笑いする十神くん。
彼は正義だとか黒石丸くんが憎いとかそういうのを超越して、
十神家の発展のために彼を殺そうとしているんだ。
そこまでして十神家のために貢献しようとしている姿は……
???「人形め。おろかな愚かな 十神の人形」
十神「誰だ!?」
苗木「き、君は」
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