過去ログ - 男「お前、本当にアンドロイドなのか」AI「なんでんなこと聞くんだ?」
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15: ◆NrFF2h.q26[saga sage]
2014/01/16(木) 14:26:30.81 ID:6FWh8EjZO

男「土地を選べない国のことを考えたら、服を選べるのは贅沢だな」

AI「比較になってないんですけど」



AIは俺の服を借りている。
無論下着もだ。
これが性格も好みで人間ならば少なからず興奮もしたが、セクサロイドでもないただのアンドロイドのくせに、人の心に土足で入れる性格の人工知能、なんとかならないものか。


ロボット工学は専門だが、俺はあくまでこの第二地球にあるような土地の整備機械専門だ。
33xx年ではより研究分野が細分化されていて、一口にロボット工学と言えど、ちょっと分野が違えばさっぱり分からなくなる。



AI「この土地の整備っていつまで掛かるんだ?」

男「建物が完成して人が住めるようになるには、あと百年はかかるな」

AI「へぇ〜、お前もう死んでるな」

男「……別にいい。新世界が希望に満ち溢れているワケがない。そんな混沌とした世界に生きるより、ここで一人静かに一生開拓していたい」

AI「そうなのか」

男「難しいだろうがな。こんな暇な仕事だが、プロジェクトにとっては大事な役職だ。他になりたいヤツがいくらでもいる。今後の第二地球の土地の割り振りに影響が出るかもしれないし」

AI「ふぅん……俺、邪魔だった?」

男「せめてセクサロイドならなぁ……」

AI「それ言うのもう11回目だぞ」

男「一日平均して二回しか言ってないだろ。よく我慢してるぞ、俺」



全く違う環境に生きなければならない未来の人々のことを考えることはある。
でも思考の結末はいつも、俺のいない世界のことなど知ったことか、に結着する。
どんな混乱が起ころうと、多分人間は最終的にはその土地に合った生き方が出来るだろう。
地球を捨てても、500年も生き永らえているのだから。
そんなことより、俺は目の前のコミュニケーション用アンドロイドに、どうやったら性行為の機能を与えられるかを考えていきたいものだ、と思っていた。






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