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過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】

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107: ◆y1N9qpFpt6[saga]
2014/01/15(水) 23:29:36.26 ID:lkrjnVkS0

高鴨穏乃とその友人達数人は、かつて奈良県にいた『伝説の子供達』であった。

『伝説の子供達』といっても、別にドラクエとかそういうことではない。

かといってサッカーバトルの実力が特別優れている――いや、確かに近所では中々のものだったのだが、別に当時は全国区という訳でもなかった――わけでもない。

『伝説』とは、奈良県のその地域だけで通じるとある人物の渾名である。

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――赤土晴絵。

高校時代阿知賀のレジェンドと呼ばれた、阿知賀女子学院サッカーバトル部のエースだった。

全国でとある人物と多大な激闘を繰り広げた挙句敗北した彼女は、やがて母校である阿知賀女子学院で『阿知賀こどもサッカーバトルクラブ』を設立した。

その後、とある筋から実業団チームへの誘いがあったのだが――晴絵は何とそれを断った。

その事実を知った子供達は何故なのかと彼女に問うた。

「何故、プロに行かないのか？」

その質問をされた晴絵は、至極真面目な顔でこう答えたという。

「――私は、インターハイで私を負かした相手よりもアンタ達を強くしてあげたいんだ――」

そうして子供達の育成に力を入れていた晴絵は、ある時『りつべ高校』からコーチとしてのスカウトを受ける。

しばらく迷った後彼女は――その誘いにイエスと言い、阿知賀女子学院を去った。

それは丁度、『伝説の子供達』と呼ばれた彼女の秘蔵っ子達が、全国小学生サッカー大会で――準優勝カップを、悔しい涙を流しながら握り締めたよりも後の事であった――。

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