過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】

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448: ◆y1N9qpFpt6[saga]
2014/01/23(木) 21:13:40.65 ID:uWIw4J7p0

結論から言えば。

確かに、荒川憩は圧倒的だった。彼女のプレイングはまるで、天よりも更に上宇宙から降り注ぐ燃え滾る焔を思わせた。

それは確かに周りの観衆達に格が違うと思わせるものだった――が、しかし。

憩「……」

煌「……す、すばらっ……」ｾﾞｴｾﾞｴ

それは、ある意味異常な光景だった。

他の全員が闘志を失う中、憩のシュートをただ一人のゴールキーパーが必死に止めていたのだ。

洋榎「絹、あれ……」

絹恵「うん……」

しかもそれは、強力な『必殺技』によってではない。いや、確かに『必殺技』を使ってはいたのだが重要なのはそこではなかった。

彼女は、全身の肉体を磨り減らすぐらいの勢いでシュートを取りにいっていたのだ。

絹恵「(それはマズイやろ……幾らなんでも)」

実は超次元サッカーバトル界で『必殺技』を受けたゴールキーパーが派手に吹っ飛ばされるのには、相手が強いからという以外にもう一つ理由がある。

シュートを受けた際わざと後ろに飛ばされ、ゴールネットに全身を受け止めさせる。そうすることによって、通常なら大怪我を負いかねないゴールキーパーの肉体へのダメージを最小限に抑えることができるのだ。

憩「えーっとぉ、これはちょっと、どうシュート撃つか困るねんけどなぁ。どうしよか……」

煌「……」ｾﾞｴｾﾞｴ

しかし、憩と相対するゴールキーパーにはその意思がない。

まるで自分の身など、このシュートを止める為になら然程の意味も有さないと言わんばかりの態度であった。

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