過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】

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868: ◆y1N9qpFpt6[saga]
2014/01/30(木) 23:54:10.06 ID:yTzbDPYV0

そして試合後……『第六練習場』。

洋榎「……」

怜「……」

竜華「……」

煌「……」

四人の間には、気まずい沈黙が広がっていた。

それは確かに敗北からくるものではあったが、しかし厳密に言うならそうではないのかもしれない――彼女たちが経験したのは敗北ではなく、完敗であるのだから。

洋榎「……おい、何いつまでへこんどんねん」

怜「……それはお前もやろ。はよ反省会なり、なんなりしようや」

洋榎「ああ」

怜「……」

洋榎「……」

言い出した怜当人すらも、続きの言葉を口にすることはない。

本当は、反省することなど何も無かったのである。全力でシュートを撃ち、全力でボールを奪いにいき、全力でボールを止めようとし――そして敗北した。

それはまごうことなき、完全敗北を意味していた。

煌「いやー、やられてしまいましたね……今度は絶対勝ちましょう！」

竜華「そうやなー……」

煌「……」

自分達よりも圧倒的に強い相手に、果たして時間という解決法はどれだけの意味を成すのだろうか。

決して悪意から出た筈ではない煌の言葉に竜華がそう思ってしまうほど、彼女達は気落ちしていた。

と、その時である。一人の白衣を着た男が、『第六練習場』の扉を開けて中へと入ってきた。

？「……どうもぉ、失礼します……」

白衣を着たその男は、爬虫類を思わせる目で『第六練習場』をぎゅるりと見回し――そこで落ち込んでいる洋榎達を発見すると、にやりと笑った。

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