過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】

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869: ◆y1N9qpFpt6[saga]
2014/01/30(木) 23:57:48.32 ID:yTzbDPYV0

洋榎「……何やねん、アンタ……」

？「いえ、ジブン……こういうものでしてね」

男は言いながら、懐から一枚の名刺を取り出して彼女達に渡した。

そこには『何々研究所』という名前と、そこの主任である誰々という明記がしてあった――が、重要なのは名前ではない。

大事なのは、目の前の男の肩書き。『人工化身研究課：主任』という、その文字。

怜「これを見る限り……アンタ、今回の『人工化身』騒ぎに加わってるってことでええんか？」

？「その通り！さらに言うなら私こそが、アナタ方の『人工化身』の開発の全責任を負っている訳です……どうです？大体私のことをご理解いただけました？」

竜華「つ、つまりアンタは……この騒ぎのラスボス……！？」

？「まぁ、まぁまぁ……金を出してもらっている分際で名乗るのもおこがましいですが、その通りです！ついでに、私のことは『博士』とお呼び下さいませ！！」

煌「は、博士……！？」

唐突なラスボス的存在の出現に、一同は困惑した。

一体彼は、何のために洋榎達の前に現れたのか――？

洋榎「……ま、そんなんどうでもええわ。アンタがラスボスってことはつまり、ここで人を呼びさえすればこの騒ぎは終わるっちゅうことやな？」

博士「いいえ、全く」

洋榎「何……？」

博士「よろしいですか？私はデータを全てそこの研究所に置いてきていますし、バックアップも大量に取ってあちこちにバラ蒔いています……だからまぁ、私を捕まえても別の人間が研究さえすれば後は金の問題だけになる訳です……」

博士「アナタ達が頼りにしているプロの皆さんが、金の方面から我々を追っているようですが――まぁ、今日はそんな話をしにきたのではありません」

博士「もっと建設的で、未来に希望を持てるお話をしようと思いまして……ほら！」

白衣の男はそこで、彼女達の前に茶色い小瓶を見せる。

数は四つ。『関西電気保安協会』のメンバーの人数分ある……ということはつまり。

博士「『人工化身』を発生させる栄養ドリンク……『化身一発』です」

怜「……これを、私達に飲めと？いや、飲むと？」

博士「ええ、かなりの確率で飲むと思いますね……今日の完敗具合を見る限り」

怜「！！」

博士「随分な負けっぷりでしたねぇ。まぁ、アナタ達ならああなっても無理はない……」

怜「……挑発が過ぎるんとちゃうか？そんな風に言われると、飲みたい気も失せてくるで……」

そうは言いながらも、怜は全く飲もうという気はないようだった。

怒りを必死に抑えるその眼が、何よりの証拠である。

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