過去ログ - 男「俺が勇者!?」女神「そうです」
↓ 1- 覧 板 20
145: ◆3svf9ywuI.[saga]
2014/01/17(金) 05:10:33.80 ID:pPJnhWb/0
男「ふんっ」ドゴッ
先輩「がふっ」ドサッ
男「し、しまった……つい勇者の力を利用して気絶させてしまった!」
男(き、記憶を奪う方法なんてないし……どうすれば!?)アウアウ
男「こうなったら責任をとる……し…」
往々にして、主人公と言うモノは女性の裸を見て不幸だと叫ぶものだが、ヒロインは落下するものである。
なぜ落下するか。
それは、ヒロインは落下をしても自力でなんとかできない非力な存在であることを示すためである。
そして、主人公はヒロインを抱きかかえる。
舞台を見ている男たちはその瞬間、主人公に同調してヒロインを助けたという達成感と、か弱いヒロインを助けたと言う優越感に浸るのである。
魔法使い「………」ヒューッ
落下する黒い塊。
それが人だと認識した瞬間には男は腕を伸ばしていた。
抱きかかえる。
男は両腕に収まった少女を軽いと感じる。
魔法使いの少女はゆっくりと目を開く。
その光景はまるで運命の出会い。物語の主人公とヒロインが初めて出会った瞬間のよう。
男「あ、あの……」
魔法使い「………」
虚ろな瞳。事態を把握していないのだろう。
それでも、誰かがそばにいてくれるだけで安心したのか、再び眠りに着こうとした。
気絶させてしまった少女と眠ってしまった少女。
二人の少女を前にして男はただ頭を抱えるのみであった。
150Res/95.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。